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糖尿病の治療例

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糖尿病の治療例

糖尿病治療の1例

○ Aさん(52歳):自営業
○ 身長:172cm
○ 20歳時の体重:78kg
○ 現在の体重:85kg
○ BMI:28.73
○ 喫煙習慣:1日に20分程度を30年間
○ 飲酒習慣:機械があれば飲む程度

仕事が忙しくてなかなか健診を受ける時間がとれず、生活も不規則。最近疲れがとれないことが多く、のどが乾きやすい気がする。母親も40代後半から糖尿病の治療をしていることから自分も糖尿病ではないかと心配になり受診されました。

初診時

初診時の血液検査で随時血糖値が217mg/dl、HbA1c8.6%糖尿病の診断となり治療開始の方針となりました。
仕事が忙しいこともあり毎日の食事の時間はバラバラ。甘い物をたくさん摂る習慣はありませんが甘味料の入ったドリンクをよく飲むといいます。
当院の管理栄養士と面談し食事指導を受けてもらいました。
また、運動をする時間がなかなかとれないとのことで、日常生活の中でとりいれられる運動を心がけてもらうようお話ししました。

かすみ目等の目の症状はありませんが、合併症の有無を確認するため眼科への紹介状を作成し、喫煙習慣があるため当院の禁煙外来の受診も併せて検討してもらうようおすすめしました。

血糖コントロール目標は合併症のリスクを考え7.0%未満に設定しました。

再診

2週間後の再診では随時血糖値は225mg/dlと改善がみられませんでした。
お話を聞くと、気をつけてはいるものの食事の時間が不規則であることは変えられず、Aさん自身も食事療法だけでは不安なため薬物療法との併用を希望されました。

治療薬として、「インスリン分泌が促進されるDPP-4阻害薬」が選択され、服用開始となりました。

服用開始から2ヶ月後の血液検査では随時血糖値は189mg/dl、HbA1cは7.9と明らかな治療効果がみられましたが、3ヶ月後の血液検査では随時血糖値は190mg/dl、HbA1cは8.2とやや悪化がみられました。

Aさんの声

Aさんにお話を聞くと、薬の効果がでたことで安心して食べ過ぎてしまったといいます。

再度栄養指導を受けるとともに追加治療薬として「尿と一緒に糖を排出させ血糖値を下げる効果がある」SGLT阻害薬が追加されました。

2種類の治療薬を飲み始めて3ヶ月後の血糖検査では随時血糖176mg/dl、HbA1c7.5%と改善傾向がみられました。 またSGLT2阻害薬の効果から4kgの体重減少もみられたことで、Aさんの治療意欲にもつながり暴食もしていないといいます。

その後も食事療法、運動療法、薬物療法を継続し、現在はHbA1c6.0%前後、体重も20歳頃とほぼ近い78kg前後を維持しています。
また、糖尿病が改善したことで禁煙にも取り組む意欲が出来、禁煙外来に通院中です。

DPP-4阻害薬の特徴

・A1c低下は0.6から0.8%と言われています。
・血糖低下作用はマイルドで単独投与では低血糖を起こしにくくなります。

SGLT2阻害薬の特徴

・A1c低下は0.6から0.8%と言われています。
・インスリンとは独立した作用を示すため低血糖を起こすリスクが低くなります。
・体重減少が期待できます。
・尿糖が増えるため陰部真菌感染、尿路感染のリスクがやや高くなります。

上記は治療の1例ですが、患者さんの状態や生活環境にあわせて様々なアドバイスや指導を行っています。
お気軽に外来へご相談下さい。