TOPメッセージ
Message
燃え尽きない在宅医療で、
地域No.1に。

はじめまして、理事長の加藤です。
2006年より地域に根差した在宅医療を柱に掲げ、ちくさ病院を経営してまいりましたが、コロナ禍を起点に、医療界での在宅医療の浸透が一段と進みました。若い医師をはじめ、新しい世代からの参入も増えてきている一方、在宅医療はマネジメントしづらい領域で、経験を重ねた医師が働き続けるのが難しいという現状もあります。
ちくさ病院が目指す在宅医療は、名古屋にお住いの方々がいつも拠り所にしていただける地域に根付いた在宅医療であり、参加するスタッフに負担がかからない燃え尽きない在宅医療です。

地域と病院内の理解を深める黎明期を経て、成長期を迎えるちくさ病院は、施設を増やしエリアを広げるのではなく、患者様との関係性を深め、スタッフが無理なく活躍できるフィールドを、地道に作り上げていきます。

成長の鍵は、
優秀な管理者の採用と育成。

私が在宅医療を志すきっかけは、高齢者住宅の増加、いわゆる世の中のニーズの変化でした。このままいけば高齢者住宅のインフレは避けられない。
高齢者住宅の増加が頭打ちになれば在宅の方が増えるが、在宅医療の医師はいない。高齢者住宅の老朽化が進む一方で高齢者は増え続ける。さらに在宅医療のニーズは高まると見込んで、在宅医療を柱に掲げるちくさ病院を作りました。
あれから15年近くが経ち、時代の変化を経て、在宅医療は日本の未来を支える医療となりました。
さらにこの先を作っていくためには、同じ経営視点を持ち、現場を率いる優秀な管理者の採用と育成が急務です。
優秀というのは特別なスキル・技術の話ではなく、どういう活動をすべきか、自分の頭で考えられるかが一番大事だと思っています。

自らが日本の未来に向けてどうすべきなのかを考え、人と人との関りをもって働ける方がいらっしゃればぜひ、ちくさ病院に力を貸してください。

過去の研究について知りたい方はこちら

在宅医療とちくさ病院の歩み
History
01
ちくさ病院立ち上げまで

研究から臨床に移行する際に、自分が世の中の役に立つには何がいいか、ニーズはどこかを考えました。
在宅医療はさらにニーズが見込めるだろうと睨み、まずは状況を理解するため、在宅医療の現場に参加。老人ホームの営業と話す中で、「ホームで何かあった場合は救急車を呼ぶしかないが、呼んでもすぐ受け入れてもらえない。駐車場で2~3時間待たされることも当たり前で、運が悪い方は亡くなってしまう。高齢者はどこで死ぬか知ってますか?駐車場で死ぬんです。」という厳しい現実を知りました。
その後、友人の病院で実際に在宅医療に携わるも、実態も厳しかった。
ホーム利用者の方々は、体調を崩しやすい方も多く、度々病院に受け入れ依頼をするも、受け入れてもらえませんでした。ホームの患者は退院の際に苦労するという理由でした。
病床を確保しないと、叶えたい在宅医療の世界は実現し得ないと悟り、自身でマネジメントできるちくさ病院を購入しました。

02
病院購入から在宅医療が軌道に乗るまで

2006年にちくさ病院を購入した当初は、小泉改革の時期でした。
中小の民間病院には求められるハードルが高く、経営・人材募集を精力的に行いました。
病院購入当時のスタッフは、前病院からのスタッフがほとんどで、在宅医療を強化することへの認識の差はありました。
信念を持ってコミュニケーションを取り続けましたが、退職を避けられないケースもあり、当時の年間採用費用は3000万円を越えていました。
2008年からは本格的に医師の採用にも注力。医療業界において在宅診療への理解はまだまだ乏しく、ちくさ病院に集まる医師は、インドに行ってアーユルヴェーダを極めた者など、他のドクターとは一風変わったタイプばかりでした。

採用と経営に追われ続け、ようやく軌道に乗り始めたのが2014年。
この年に院内の体制を完全分業制にしました。昼勤の方は昼勤、夜間は非常勤が対応として分け、働きやすい環境を整えたことで、ここから採用力が上がり、離職率も低下しました。

03
在宅医療のターニングポイント

在宅医療の認知が大きく進んだのは、コロナ禍です。
皮肉な話ではありますが、連日医療の現場が報道される中で、医療関係者が在宅医療について改めて知り、働く場として選ぶ方も増えました。
ちくさ病院の地盤が固まり認知も広がり、これからが本当の勝負の時期だと思っています。

いかに地域の方々に必要とされ、なくてはならない病院だと感じていただけるよう、『燃え尽きない在宅医療』の実現に、スタッフ一同取り組んでまいります。

「常識を変えるchicusa!な瞬間」

ちくさ病院では、過去のあたりまえにとらわれない、柔軟な思考・発想を大事にしています。
その姿勢を表す一環として、在宅医療と交わる中で見つけた、
ありたい医療や理想の働き方との出会いの瞬間を、chicusa!と名付けました。
多種多様の草木を意味する千種(ちくさ)のように、
スタッフそれぞれのchicusa!の種が開花する場を、ちくさ病院は目指し続けます。