増加傾向!やっぱり怖い詰まらせ事故

増加傾向!やっぱり怖い詰まらせ事故

増加傾向!やっぱり怖い詰まらせ事故

皆様、お疲れ様です。クリスマスが終わればいよいよ本格的に年末ですね。お正月にやはり怖いのは餅の詰まらせ事故。危険予測はできていても、実際には100%防ぐことは難しい部分もあります。ですが、私たちも窒息事故を起こさせない為に、または起きた時の為に、準備をしておく事は大切です。今日は餅の詰まらせ事故に備えてお話をさせて頂きます。

実際、どれくらい事故が起きてるの?

では実際にはどれくらい餅の詰まらせ事故が起きているのでしょうか。東京消防庁が2019年11月に東京都内の実績として、直近のデータ公開と共に注意喚起を行いました。過去5年間における餅およびそれに類する団子、大福などの粘り気の強い食品が喉に詰まったことによる窒息事故で救急車による医療施設への搬送件数は毎年約100件程度起きており、12月から翌年の1月に多数発生していることから、年末年始の餅料理に起因していることがうかがえます。また、この搬送された方の内、7割近くは入院が必要な中等症以上で占められており、搬送時の状況が深刻な事もよくわかります。
では、搬送された方の年齢層はどうでしょうか。ご想像の通り、搬送車の大半は高齢者で、過去5年間の累計では全体の約9割にのぼります。特に70代~90代前半の事故発生率が高くなっていることも特徴的です。更に、高齢者の餅の詰まらせ事故は、一度発生すると自力で詰まった餅を取り除くことが困難なケースが多く、独居の高齢者世帯が増加傾向にある事から、事故発生のリスクも比例的に増加傾向にあるとされています。

餅が詰まる原因は?

では、なぜ餅が喉に詰まってしまうのでしょうか。そもそも、餅による窒息の原因は、餅が気道の側の入口を塞いでしまうことです。ではなぜ、塞いでしまうのでしょう。原因は大きく分けて3つあります。一つ目は、お餅がくっつきやすい食品であるという事が挙げられます。実は、餅の粘着性は温度と密接な関係があり、60度以上の熱々の状態よりも、30~40度程度の温度の方がくっつきやすくなることが分かっています。つまり、口の中で噛んで、飲み込む頃が一番くっつきやすいタイミングであると言えるのです。二つ目は、早食い、詰め込み食いです。お年寄はあまり急いで食べたり、口いっぱいに詰め込んで食べるという事はあまりしないかもしれませんが、知らず知らずの内にそれに近い食べ方になってしまっていることはあるかもしれませんね。しっかりと飲み込んでから、次のお餅を口に入れるようにすることが大切です。三つ目は「高齢者である」ということです。お餅はよく噛んで唾液と混ざると詰まりにくくなりますが、高齢者は唾液が出にくく、よく噛めないという方が多い為、くっつきやすくなります。また、嚥下機能の低下、「ゴホンゴホン」というむせの反射の弱まりなども餅を詰まらせやすくする要因となっています。

私たちはどうしたらいいの?

では私たちはどのような事をすればよいのでしょう。一番大切な事として、注意喚起をして事故の防止に努めることが挙げられます。先述の通り、特に独居の高齢者に対しては年末年始に餅を食べないように呼び掛けるようにして下さい。どうしても食べたいといって聞かない方には正しい食べ方を教えておくことで事故の発生率を下げることもできるかもしれません。ゆっくりと、小さく切って食べる事。しっかりと飲み込んでから、次の餅を口に入れる事。お茶や水を飲んで、喉を湿らせておく事。前傾姿勢にならないように、椅子に深く腰掛け、あごを少しひいた状態で食べる事。などを説明してあげて下さい。
次に、事故に備えて、正しい対処法を身につけておくことも大切です。まずすべきことは、当然119番ですが、喉に詰まらせたものを取り除く方法として、代表的な方法が二つあります。一つ目は「ハムリック法(腹部突き上げ法)」(※妊婦や乳児には使用しないでください)、二つ目は「背部叩打法」です。どちらも、簡単に身につけることができるので、研修などで習っておく事をお勧めします。

まとめ

今回は餅の詰まらせ事故をご紹介させて頂きました。お年寄のリスクの高さに焦点を当ててご紹介をさせて頂きましたが、我々や子どもにも起こる可能性があるということを忘れず、十分に注意しておきましょう。皆様、どうか良い年末年始をお過ごし下さい。